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ロングセラー製品を刷新 > 「社内パクリ」のススメ

あなたの企業では、新規事業や新製品開発へ向けて、どのような取
り組みをしているだろうか。もしかしたら、既存事業や既存製品の
刷新やテコ入れをすべきかも知れない。確実に成果を蓄積してきた
既存事業・既存製品から、これから取り組むべき事柄のヒントを得
ることを考えてみよう。

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■■   ロングセラー製品を刷新
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コンサルタントとして成長戦略を考えていく際は、クライアントと
共に新規事業の可能性や方向性を検討します。

とは言え、その前に、既存事業を伸ばす余地はないか、考えてみる
必要があります。

既存事業がイマイチだから新規事業で売上を稼ごう、といった安易
な考え方は禁物です。下手をすると、手当たり次第にさまざまな事
業に手を出し、結果として、業績をさらに悪化させることになりか
ねません。

いわゆる「青い鳥症候群」というやつでしょうか。理想の職場を求
めて転職を繰り返し、さっぱりキャリアが形成されない人のような
ものです。

新規事業を考えるにあたっては、既存事業が築いてきた資産を最大
限に活用できるものを選択するのが望ましいですし、既存事業その
ものにも、改善・改良の余地がまだまだあるかも知れません。

自社の経営資源を最大限に活用して成長していく戦略を考えると、
新規事業と既存事業の区分は、必ずしも明確でなくなります。

既存事業に手を加えた事業は、新規事業なのか既存事業なのか、
意外とはっきりしなかったりするわけです。分ける必要も、ないの
かも知れません。また、既存事業に近い領域の新規事業の方が、一
般的に、成功確率も高いでしょう。

商品開発についても、同様のようです。

18日付けの日経産業新聞に、「食品業界で発売から10年を超えるロ
ングセラー品の刷新が相次いでいる」という記事が掲載されていま
す。

記事は、次のように解説しています。

「成否が不透明な新製品より、確実に成果が見込めるロングセラー
製品で、ファン層拡大を狙う戦略だ」
-日経産業新聞 2010.08.18【13面】

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■■   「社内パクリ」のススメ
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記事で紹介されているのは、具体的には、ネスレ日本の「キットカッ
ト、江崎グリコの「パナップ」、エースコックの「スープはるさめ」、
サントリーの「烏龍茶」です。

ロングセラー製品をそのまま販促強化するのではなく、それぞれ
“刷新”されることになります。

やはり何かしら手を入れることが必要で、記事は「昔の顧客層が年
を重ね、ブランドが古くさいイメージになるのはロングセラー品共
通の悩み」だと説明しています。

「キットカット」については、食感と味の変更を行なうようです。
「パナップ」は「ソースの入れ方を縦から横に変更」するなどしま
す。

“刷新”というくらいですから、かなり大掛かりな変更ではないで
しょうか。

記事のみからの印象としては、全く別のブランドで「新製品」とし
て発売しても、通用しそうな感じです。

既存製品をベースに開発された(インスパイアされた?)新製品と
いう表現が適切かも知れません。

「ファン層拡大を狙う」とのことですが、開発の軸足は新たなファ
ン層獲得にあり、ブランドを残すことにより、従来ファンを維持す
る、というやり方にも見えます。

となると、既存製品の“刷新”と新製品の“開発”の違いは、従来
ブランドを引き継ぐかどうかの違いだということになります。

“刷新”と“開発”の差が大きくないとすれば、この“刷新”の手
法は、“開発”にも通用するでしょう。

「インスパイアされた」と先述しましたが、別の言葉では「パクリ」
(失礼!)です。(あくまでも、従来製品を“ヒント”にした、と
いう意味においてですが)

従来製品を「社内パクリ」し、別のブランドをつければ新製品にな
るわけです。

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