クラウドコンピューティングの最低料金を安く設定 >「小は大を兼ねる」でリスク回避心理をとらえる
あなたの企業が提供する商品・サービスのサイズは、果たして適正
だろうか。ダウンサイジングすることで、より多くのニーズを拾え
るかも知れないし、リスク回避心理をうまくとらえられるかも知れ
ない。
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■■ クラウドコンピューティングの最低料金を安く設定
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2010.02.09【1面】━
◆ある新規事業を考えているのだが、価格設定で議論が紛糾する。
今までに存在しなかったビジネスなので、市場に受け入れてもらえ
るか、心配だ。
◆コスト積み上げや、他事業・他商品との関連からみて、適正と思
われる価格を設定することはできる。顧客にもたらされる価値を考
えても、「この価格なら」という腹づもりもある。
◆とは言えやはり、やってみなければわからない。しかし、もし
「顧客にもたらされる価値」に自信があるのなら、「お試し」で、
まずは安価に提供するという手がある。
◆今までに存在しなかったビジネスなら、顧客の頭に浮かぶのは、
購入リスクだ。だから、顧客側のリスクを最小限に抑えるような売
り方が望ましいというわけだ。
◆ある意味、いかにリスクを抑えるかは、現実のビジネスを立ち上
げにあたってのメインテーマなのかも知れない。たとえば「週末起
業」という起業の方法は、会社を辞めて定収入を失うリスクを回避
するメリットがある。
◆9日付けの日経産業新聞に、「GMOホスティング&セキュリティ
(GMO-HS)は、ネット経由でソフトウェアや情報サービスを
提供する『クラウドコンピューティング』事業に参入する」という
記事が掲載されている。
◆特徴は、「月額の最低料金を3000円弱と安く設定した」ことだ。
「競合サービスは月8000円台からが多い」という。価格を下げるこ
とも、顧客側のリスクを回避するのに貢献する。
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■■ 「小は大を兼ねる」でリスク回避心理をとらえる
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●このサービスのユーザとしては、「新たに会員を募る通販サイト
やオンラインゲームなど、需要が読みにくい新規事業を手がける企
業」だそうだ。リスクとは、将来の不確実性が高いことを意味する
から、「需要が読みにくい」という悩みに見事に応えてくれる。
●但し、料金を安くすること自体と、リスクを回避することとはイ
コールではない。正確には、料金水準そのものというより、料金体
系のあり方の問題だ。
●これは、仮想サーバを提供するビジネスであり、「CPUやメモ
リーを最小構成にした月額料金」が3000円弱ということだ。スペッ
クを上げていけば、当然、料金は高くなっていく。
●仮想サーバを利用するユーザとしては、高性能サーバを導入して
も、処理量が少なければ、ムダな費用を払うことになる。しかしも
ちろん、処理量が増大する可能性もあるが、それはわからない。そ
れがリスク、すなわち「将来の不確実性が高い」ということだ。
●これは、コンビニの惣菜や食材の1パックあたりの量が小さくなっ
たのと同じ理屈だ。従来の分量では、食べ残すリスクが高い。大人
数で居酒屋へ行った場合でも、食べ慣れない料理については、まず
は一人前を注文して、リスク低減を図ったりはしないだろうか。
●商品・サービスには、いろいろな売り方があるが、サイズを変え
てみる、という着眼点は、新たな売り方を発見する上で、役立つ。
小さくすることでうまくいくとしたら、そこに顧客のリスク回避心
理がある。
●より多くの顧客ニーズにフィットしようと思えば、「大は小を兼
ねる」ではなく、「小は大を兼ねる」と考え、ダウンサイジングを
図るのがよいだろう。
●但し、ダウンサイジングにより、効率が悪くなる可能性もある。
となると、今回の記事のように、まずは「お試し」的にダウンサイ
ジングし、将来的にサイズアップする可能性のあるものを狙うのが、
賢明かも知れない。
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