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自分の「本棚」を公開できるオンライン書店 > 弱者でも戦い得る差別化ポイント

あなたの企業では、他社とどの点で差別化をしようと考えているだ
ろうか。「売る物(商品)」で差がないのなら「売り方」で、「売
り方」でも差がないのなら、「売る人」での差別化を考えてみよう。
そう考えれば、大手ではできない有効な差別化策をみつけることも
可能なはずだ。

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■■   自分の「本棚」を公開できるオンライン書店
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2010.01.25【4面】━

◆ネット通販での買い物は、商品の現物を手に取ることができない。
そのため、購入意思決定に必要な情報が不足する。そのように考え
る人は、まだ多いかも知れない。

◆しかし見方を変えれば、ネット上で得られる商品情報は、下手な
リアル店舗よりも、よほど充実している。いわゆる口コミサイトな
どでの商品の評判を知ることができるからだ。

◆単純に商品を手で触っただけではわからない、実際に使ってみて
の感想や不具合など、ネット上の情報の方が、はるかに役立つこと
もあるわけだ。

◆商品を賢く購入するには、情報収集は不可欠だ。どこで買っても
価格に差がないような商品なら、情報を豊富に提供してくれるお店
には、顧客が集まる。情報提供の仕方は、重要な差別化ポイントだ。

◆25日付けの日経産業新聞に、「オンライン書店運営のブークスは
2月、新たな書籍販売サイト『boox(ブークス)』を開設し、
登録会員向けに成功報酬型のポイント還元制度などを導入する」と
いう記事が掲載されている。

◆このサイトには、「会員が“お薦め本”を公開できる機能を導入、
会員間の情報発信を活性化すると同時に、販売額の引き上げを狙う」
という。

◆具体的には、「サイトで購入した書籍リストを自動的に作成、自
分の『本棚』として公開できる。購入していないお気に入りの本も
追加できる。5段階で評価したり、簡単な書評を書き込んだりして、
お薦め本をほかの会員と共有できる」といった機能を持つ。

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■■   弱者でも戦い得る差別化ポイント
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●書籍販売サイトと言えば、やはりアマゾンが筆頭だろう。アマゾ
ンにも、「リストマニア」の機能があり、アソシエイトの機能を使
えば、「本棚」どころか「本屋」を開くこともできる。

●その点、ブークスの取り組みは、決して目新しいものではない。
購買履歴などから「傾向が似通った他会員の本棚をお薦めとして表
示する機能も用意する」という点も、アマゾンの「これを買った人
は・・」の機能と、ほぼ同様だ。

●ただ、アマゾンの「リストマニア」が、どちらかと言えば商品に
フォーカスしているのに対し、ブークスの「本棚」は、商品よりも、
本を選ぶ人間にフォーカスしている感がある。その点では、より
「人間臭さ」のようなものがあるだろう。

●また、自分が公開した本棚から選ばれて書籍が購入されると、本
棚を公開した人に金額の3%がポイント還元される仕組みがあり、
自分が書籍を購入する際にポイントを使うことができる。そのあた
りは、実利提供というメリットを打ち出している。ただ、アマゾン
のアソシエイトでも、3%程度の紹介料率は提供しているので、そ
の点の差別化はイマイチかも知れない。

●いずれにしろ、アマゾンという圧倒的な強者がいる分野に、特に
画期的な差別化をするでもなく挑むという点に、興味を引かれる。
それでもビジネスが成り立つとしたら、その理由は、書籍そのもの
は、どこで買っても同じだという点にあるだろう。

●もし、本当に自分の趣味に合う本棚をみつけることができれば、
ブークスで本を買うだろう。わざわざアマゾンには移動する理由は
ない。書籍とは、そのような商品だ。値段も変わらないし、アマゾ
ンでもブークスでも、今は送料無料だ。

●差別化をするには、「売る物(商品)」「売り方」「売る人」3
つの観点がある。商品については、価格・送料を含め、どこで買っ
ても差がない。本を推奨してくれるという「売り方」は、アマゾン
ブークスも似たような機能を備えている。

●しかし最後の「売る人」については、かなり“好み”に影響され
る部分があり、弱者でも戦い得る差別化ポイントとなる。上述した
ように、「本棚」から醸し出される「人間臭さ」を打ち出すことが
できれば、ブークスにアマゾン以上の魅力を感じる人も多くなるの
かも知れない。

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