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フィットネスクラブがアウトドア型のサービス > ルールが変われば必要資源も変わる

あなたの企業では、自社の資源の活用に固執するあまり、競争ルー
ルの変化への対応が遅れていることはないだろうか。既に大きな路
線変更をしている企業もある。経営者として、真剣に考えてみよう。

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■■  フィットネスクラブがアウトドア型のサービス
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2009.12.22【16面】━

◆一般的に、資源を多く持っている方が、競争上、有利だと思われ
る。しかし、持っているがゆえに、足を引っ張られる懸念もある。
「持たざる者の強み」というものもあるのだ。

◆たとえば、日本は原油産出国ではない。だから、輸入に頼らざる
を得ない。天然資源が乏しいというのは、自国に対する、一般的な
日本人の認識だろう。

◆しかしその代わり、世界中のマーケットから、最も安い原油を購
入するのに躊躇はない。戦前はアメリカから購入していたが、中東
で原油が大量に産出され、価格が安いとなれば、そこから買い付け
る。

◆逆に、コメのように自国で産出されるような製品の場合、国内産
業保護の名目で、いくら安いコメであっても、輸入を規制しなけれ
ばならない。資源を持っているがゆえに不自由な思いをさせられる
わけだ。

◆もちろん、輸入米の味に問題があるとか、食料安全保障の観点と
いったことは、あるだろう。原油については、アメリカが禁輸措置
をとったため、日本は無謀な戦争に突入たという面もある。

◆だから、資源を持つことは決して悪くないし、持たないリスクも
考えなければならない。要は、資源に対する認識を、状況に応じて
変化させていくことが求められるということだろう。

◆22日付けの日経産業新聞には、「フィットネスクラブ運営各社が、
施設外で体を動かすアウトドア型のサービスを相次いで導入してい
る」という記事が掲載されている。「施設」という資源を、あえて
捨てた取り組みをしている点が興味深い。

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■■   ルールが変われば必要資源も変わる
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●具体的には、「東京マラソンの開催に合わせてランニングのイベ
ントを強化」したり、「屋外でヨガや太極拳をする会員制度を始め
た」り、といったことが始まっている。

●フィットネスクラブにとって、自前の施設を持つことは「強み」
であり、それは重要な経営資源と位置づけられる。そのため、「こ
の施設を使って何ができるか」を考えるのが常識だろう。

●しかしそれは、いわゆる「プロダクトアウト」の考え方に過ぎな
い。記事で紹介されているフィットネスクラブの担当者は、「施設
内で提供する従来のサービスだけでは目新しさがなく、会員数を増
やしていけない」とコメントしている。

●多額の資金を投資してつくった施設を否定するのは、なかなか辛
いものだと思う。しかし、顧客視点に立てば、そういう話にもなる。
記事によれば、この業界は、「2007年前後の大量出店で需給バラン
スを崩し、転機を迎えている」とのことだ。

●フィットネスクラブ業界の変化が著しいことについて、去る9月
にも日経記事を取り上げたことがある。従来型の大規模施設集約的
なビジネスモデルは、通用しにくくなっているようだ。
http://www.mori-office.com/2009/09/08fitness/

●このビジネスの競争のルールが、大きく変わって来ているとも言
える。ルールが変われば、勝つために必要な資源のあり方も変わる。
資源を持つことで足を引っ張られることがあるとすれば、それは新
しいルールへの適応を阻害するからだ。

●戦略を考える際は、このビジネスの競争のルールは何かを常に意
識していなければならない。その時点で自社がどのような資源を持っ
ているかに関係なく、ルールは移り変わっていく。

●トランプ遊びで言えば、「大貧民」ではありがたいジョーカーも、
「ババ抜き」では厄介者になる。手元の資源もまた、同様になる可
能性がある。

●時代の流れを受けて、フィットネスクラブ各社が大きく舵を切っ
ている。方向性で悩んでいる経営者なら、ある意味、励みとなるの
ではないだろうか。思い切った決断が必要かも知れない。

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