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「アッパーミドル」と呼ばれるビジネスホテル>「モレなくダブりなく」にスキマを発見する

あなたの企業では、顧客・商品・販売システムといった事業の要素
を、どのように切り分けて戦略を考えているだろうか。「モレなく
ダブりなく」カバーできていると思っても、実は大きなスキマがあ
るかも知れない。今一度、前提となる考え方にモレがないかどうか、
点検してみよう。

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■■  「アッパーミドル」と呼ばれるビジネスホテル
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━━━━━ 情報源:日経MJ(流通新聞) 2009.12.09【3面】━

◆先週の土曜日(12/5)に開催された「コンサルタント頭即成講座」
では、「フレームワーク思考を鍛える仕事術」というテーマで講演
をさせていただいた。(ご参加いただいた読者のみなさま、ありが
とうございました)

◆準備にあたっては、今まで私自身がオリジナルで作ってきたフレー
ムワークをひととおり振り返ってみた。結構、たくさん“発掘”す
ることができ、そのうちのいくつかを講演で披露させていただいた。

◆フレームワークを構築する際は、「モレなくダブりなく」の思考
で事象を切り分けていくことが非常に重要となる。切り口が適切か
どうかで、フレームワークの効果も違ってくる。

◆「モレなくダブりなく」でピシッと切り分けができると、非常に
気持ちがよい。しかし、さらにそこから発想を得ようとしていくと
なると、実はそこに「モレ」を発見する視点が重要だ。

◆9日付けの日経MJ(流通新聞)に、「『アッパーミドル』と呼
ぶ新しいカテゴリーのビジネスホテルが増えている」という記事が
掲載されている。

◆従来のビジネスホテルと比較すると、「宿泊料金が1万円前後と
若干高めだが、客室の居住スペースを広くしたほか、寝心地を改善
したベッドを導入するなど施設面を充実させた」とのことだ。

◆このデフレ経済下、従来より高い値段の部屋を提供するというわ
けだ。意図としては、「低位価格ホテルとは一線を画すサービスと
料金設定で、女性や家族の旅行客など新しい利用客を開拓しようと
している」という。

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■■   「モレなくダブりなく」にスキマを発見する
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●いったい、どのような部屋なのか。記事によれば、洗面台をユニッ
トバスから独立させたり、洗面台の照明を増やして自然光に近づけ
たり、アクセサリートレーを設置したりと、女性客を意識したもの
となっている。もともと「女性の意見を積極的に取り入れた」のだ
そうだ。

●この「アッパーミドル」というカテゴリーは、位置づけとしては、
「ビジネスホテル以上、都市ホテル未満」だという。ビジネスホテ
ルとシティホテル(都市ホテル)という切り分けは、実は完璧では
なかったのだ。

●つまり、その切り分けは「モレなくダブりなく」ではなく、中間
がストンと漏れていたことになる。いわゆるニッチ(すきま)が発
見されたということだ。

●フレームワークを作ってきた身としては、ここに“落とし穴”が
あると考えさせられざるを得ない。一つのフレームワークを、金科
玉条の如く“信仰”していてはいけないのだ。

●ビジネスホテルの場合、「これまでの利用客は男性会社員が中心」
だった。ビジネスホテル=男性向けという図式だ。一方、シティホ
テルについては、男女の区別なく、さらには家族の利用もある。

●つまり、シティホテル未満については、女性や家族の存在は、な
いがしろにされたいたことになる。これはかなり大規模な「モレ」
だと言える。ここにモレがあるから、ホテル業態の切り分けにも、
モレが発生していたのだ。

●誤った前提で考えると、結論も誤ってしまう。「モレなくダブり
なく」で切り分ける際も、同様なのだろう。フレームワークの構築
は、切り分ける前提が誤っていないかどうか、チェックする必要が
あるわけだ。

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