全日空が機内などの有料サービスを開始 >「バラ売り」「有料化」へ向けて布石を打つ
あなたの企業が提供している商品・サービスを細分化し、有料でバ
ラ売りすることができないか、考えてみよう。収益拡大のヒントと
なるはずだ。但し、それを実施する前には、従来の“常識”を改め
ていくための周到な準備をしておこう。
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■■ 全日空が機内などの有料サービスを開始
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━━━━━━━━━ 情報源:日本経済新聞 2009.11.10【13面】━
◆収益を拡大する方法として、簡単に思いつくのは、新商品を開発
し、リリースすることだ。しかし、思いつくのは簡単でも、売れる
新商品を開発するのは、そう容易なことではないし、時間もかかる。
◆だから、新商品に目を向ける前に、まずは既存の商品・サービス
からの収益を拡大することを考えてもよいだろう。たとえば、手っ
取り早い方法としては、「値上げ」がある。
◆もっとも、このデフレ経済下でそれを行なうのは、かなり勇気の
いることだ。値上げをすることで販売数が減り、結果として収益が
落ち込む可能性もある。加えて、値上げするには十分な口実が必要
だ。
◆ならば、既存の商品・サービスを、細分化してバラ売りするのは
どうだろうか。先日、そのような記事を取り上げたばかりだ。雑誌
の記事をバラ売りするというやつだ。
◆あるいは、本質的には「値上げ」と同様だが、従来は無料で提供
していたものを有料化するのはどうだろうか。エコ意識の高まりも
あり、レジ袋を有料で販売するスーパーも登場している。
◆10日付けの日本経済新聞に、「全日本空輸は機内などの有料サー
ビスを12月から本格的に始める」という記事が掲載されている。
「従来、ビジネスクラスなどに限定されていた食事をエコノミーク
ラスで有料で提供するほか、成田・羽田空港のラウンジも時間限定
で有料で利用できるようになる」のだそうだ。
◆ビジネスクラスなどへ提供していたサービスを「有料化」して
「バラ売り」するわけだから、上述の収益拡大策の、ちょっとした
「複合技」になる。
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■■ 「バラ売り」「有料化」へ向けて布石を打つ
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●巷では日本航空の経営不振問題が取り上げられているが、全日空
についても「2010年3月期の連結営業損益が200億円の赤字になる見
通し」ということで、台所事情は楽ではない。
●今回の施策により、「年10億円程度の収支改善につなげるととも
に、顧客の幅広いニーズに応える」という。「バラ売り」は、収益
増加効果だけではないのだ。
●記事によれば、国内線の「プレミアムクラス」で提供していた食
事を、一般席で1800円販売するという。他にも軽食やアルコール類
も有料で販売する。通常は、ビジネスクラスで提供するものだ。成
田空港国際線ラウンジについても、一人5000円で利用できるように
なる。
●このような取り組みは、収益拡大策を考える上でのヒントとなる
だろう。無料で(とは言っても、料金に含まれているわけだが)提
供していたサービスを有料化して一般販売するというやり方は、他
のビジネスでも応用がきくからだ。
●ある意味、お手軽な取り組みに見えるが、実は布石が打ってあっ
た。記事によれば、「10月から実験的にエコノミークラスで、けい
食メニューなどの有料化を始めたが、認知度が向上してきたため、
内容を拡大する」とのことだ。
●一般的に広まっている“常識”として、機内で提供される飲食に
ついては、無料だという認識がある。既に機内でビールなどを有料
販売することが行なわれているが、無料と勘違いして注文し、慌て
てしまったことがある人も、多いのではないだろうか。
●「認知度が向上」というのは、機内で提供される飲食は有料であ
るということを指している。お手軽なようで、実は周到に準備され
ていたのだということがうかがえる。
●バラ売りもそうかも知れないが、無料のものを有料にするのは、
値上げ以上に神経を使う。そう考えると、収益拡大策に安易な取り
組みは禁物だということが言えるのだろう。
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